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マルタ・アルゲリッチの名演・名盤

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マルタ・アルゲリッチ

マリア・マルタ・アルゲリッチ
wikipedia画像より

マリア・マルタ・アルゲリッチ(Maria Martha Argerich 1941年~)は、アルゼンチン出身の女性ピアニストで、現代クラシック音楽界における最も偉大なピアニストの一人と称されています。

別府に住む愛弟子との共演が縁となり、1996年から別府アルゲリッチ音楽祭の総監督を務めるなど日本ともゆかりの深い人物でもあります。

キャリアを通じて数々の国際コンクールで優勝し、シカゴ交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニックなど、世界有数のオーケストラと共演してきました。

また、世界で最も有名な指揮者や作曲家とも数多くコラボレーションしており、ソロ活動に加え、数多くの室内楽やピアノトリオのアンサンブルにも参加しています。

レパートリーは、バッハから現代の作曲家まで、幅広いスタイルと時代に及び、多くの若手音楽家の指導者でもあり、多くのインスピレーションを与えています。

アルゲリッチの生涯

マルタ・アルゲリッチは1941年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、スペイン系で経済学の教鞭を取る会計士の父とベラルーシからの移民二世であるユダヤ系の母との間に生まれました。

ピアノを始めたきっかけはユニークで、幼稚園の頃5歳の男の子にピアノが弾けないことをからかわれたことです。
これをきっかけにわずか3歳でピアノを習い始め、5歳になる頃にはアルゼンチンの名ピアノ教師であるヴィンチェンツォ・スカラムッツァに師事します。
そして、8歳にしてブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、初めて公の場に登場しました。

1955年、14歳のアルゲリッチは家族とともにヨーロッパへ移住し、名ピアニストのフリードリヒ・グルダに師事することになります。
オーストリアを中心に技術を磨いていき、16歳にしてジュネーブ国際音楽コンクールとフェルッチョブゾーニ国際コンクールの両方で優勝を果たしました。

その後渡米しレコーディングなどをするものの、ウラジーミル・ホロヴィッツの師事を受けられなかったことなどから音楽の道を挫折しかけます。
また、現地で出会った中国系スイス人の作曲家で指揮者のロバート・チェン(陳亮声)と最初の結婚をしたものの、1964年長女リダの出産前に離婚してしまったのです。

どん底にあったアルゲリッチですが、名ピアニストとして有名だったステファン・アスケナーセの妻から励まされて音楽界に復帰、24歳になる1965年にはショパン国際ピアノコンクールで優勝します。

さらに最優秀マズルカ演奏者に贈られるポーランド放送局賞(マズルカ賞)も受賞しました。
1969年には指揮者のシャルル・デュトワと結婚し、娘を出産するに至ります。

このころから日本ともつながりができ、1970年に来日し楽器生産で当時急成長を遂げていた浜松市を中心に日本各地で演奏会を開きました。
1974年には離婚し、1980年代からは若手の育成や国際コンクールの審査員を務めるようになります。
並行して演奏活動を続けますが、1983年からソロ・リサイタルを取りやめ室内楽中心の活動へ移行しました。

1990年には自身の名前を冠した音楽祭やコンクールを主宰し、音楽の普及に取り組むようになり、その一環として冒頭に出てきた別府の別府アルゲリッチ音楽祭を開催するようになりました。
現在も演奏の傍ら、若手の育成に取り組んでおり、グラミー賞の受賞だけでなく、フランスの芸術文化勲章オフィシェ、ローマ・サンタ・チェチーリア協会員、日本では旭日中綬章などの表彰を受けています。

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マルタ・アルゲリッチの名演・名盤

・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番&交響曲第1番

このCDのジャケット写真を見て驚かれる方もいますが、実は日本を代表する名指揮者の小澤征爾と共演を果たしています。
マルタ・アルゲリッチが2017年に行われた水戸室内管弦楽団第99回定期演奏会に出演した際に弾いたベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」を収録している一枚です。
ベートーヴェンは、その知名度の高さから、それぞれのイメージ音楽の世界観を持っている事の多い作曲家です。

しかし、その垣根を越えて多くの人々に新鮮味を与えてくれる魅力的な演奏を楽しむことができるでしょう。小澤征爾による指揮の素晴らしさも感じられる贅沢な構成になっています。

・Martha Argerich: Complete Recordings On Deutsche Gramophon

マルタ・アルゲリッチの演奏の軌跡を知りたいという方におすすめの音楽集です。
実に48枚もの構成になっており、しかも枚数を考えると非常にリーズナブルな価格で販売されています。
ピアノ、ピアノ室内楽、ピアノ協奏曲の全てが収録されており、年代によるマルタ・アルゲリッチの演奏の変遷も感じられる構成になっています。
2013年のルツェルン音楽祭で録音されたモーツァルトの協奏曲は、世界でも特に評価の高い演奏であり、この演奏も収録されています。

・幻のショパン・レコーディング(クラシック・マスターズ)

マルタ・アルゲリッチによるショパンの演奏のみを集めたアルバムです。
ピアノソナタ第3番、3つのマズルカ、夜想曲第4番、スケルツォ第3番、英雄ポローネーズと、ショパンの中でも性格が全く異なる曲を見事弾き分けしている点が注目といえるでしょう。
1965年に収録したとは思えないみずみずしい演奏を間近で体験できる一枚といえます。

アルゲリッチの人気CD・希少CD

アルゲリッチ J.S.バッハ:パルティータ コンセルトヘボウ・ライヴ1978&1979

アルゲリッチの絶頂期を迎えた時期の盤で、バッハのパルティータからショパンのノクターン・スケルツォ、ヒナステラやバルトーク、プロコフィエフなど、彩様々な演奏によって聴きごたえのあるCDになっています。

アルゲリッチ/リスト&ラヴェル:ピアノ協奏曲。アビー・ロード・スタジオが総力を挙げて取り組んだリマスターで人気のSACD盤です。
2004年に日本だけにリリースが許された幻の音源を使用

シャルル・デュトワ(指揮)
モントリオール交響楽団

アルゲリッチ/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、ラヴェル:ピアノ協奏曲のSACDーSHM盤。

アルゲリッチの鋭い輝きと力強さが前面に出ており、生き生きとしたエキサイティングな演奏で彼女の魅力が存分に発揮されています。

アバド&ベルリン・フィルとの1967年録音の名盤。

マルタ・アルゲリッチ:成功の始まり 1955-1961

20歳前後の若き日のアルゲリッチが奏でるエネルギッシュな演奏と、その後演奏されている録音がほぼない希少演奏が目白押しの豪華4CDセットです。

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エルネスト・ブール指揮、南西ドイツ放送交響楽団

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アルゲリッチの動画

アルゲリッチ ラヴェル:水の戯れ

「水の戯れ」は、ラヴェルが1901年に作曲したピアノ曲です。この曲は、水面が風に揺れるようなイメージではなく、様々に変化する噴水の躍動と自由に流れる水の形を規則的なリズムと大胆な不協和音を使って表現しています。

噴水から水面に水滴が落ちる音、波紋のような響きを表す細やかな音は、演奏者に技術的な挑戦を提供します。 アルゲリッチは、1960年にリリースしたアルバム「デビュー・リサイタル」以来、この曲を演奏しています。彼女の名演は、この曲の芸術的な表現を限りなく完璧に表現したもので、評論家から絶賛されています。この演奏は、ラヴェルの作品をより深いレベルで理解するのに役立ちました。

アルゲリッチ ラヴェル 水の戯れ

アルゲリッチ チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番  シャルル・デュトワ(指揮)

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番は、1874年11月から1875年2月にかけて作曲されたチャイコフスキーのクラシック作品です。

アルゲリッチが1937年に演奏した演奏は、とても評価の高いものとなりました。演奏曲は、第1楽章(アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ  アレグロ・コン・スピーリト)、第2楽章 (アンダンティーノ・センプリチェ プレスティッシモ クアジ・アンダンテ)、第3楽章(アレグロ・コン・フォーコ)という3つの楽章から構成されています。

第1楽章は、シンフォニックで壮麗、冒険的で威厳のあるメロディーが特徴です。第2楽章は、美しいフレーズと旋律が織りなす流れるような楽曲で、第3楽章は、勇ましいメロディーと力強いリズムで、華やかな音楽が特徴となっています。

Tchaikovsky Piano Concerto No 1 FULL / Martha Argerich, piano – Charles Dutoit, conductor

ショパン、スケルツォ第2番 マルタ・アルゲリッチ 1966

アルゲリッチが1966年に演奏したショパンのスケルツォ第2番です。
作品中では、輪舞曲形式に近いソナタ形式のテンポと軽快なメロディーが多く用いられており、ショパンが最も愛した作品の一つとされています。

アルゲリッチの演奏は、その繊細なタッチと繊細な感情表現が非常に魅力的で、今なお高い評価を得ています。この曲は煌びやかな表情が特徴的な冒頭の音楽と、流れるような抒情的な演奏を表現したテンポ、そして深いテクニックを活かしたハイテンポな演奏など、様々な表情を持っています。

Chopin, Scherzo No. 2, Martha Argerich 1966

アルゲリッチ 希少映像

【貴重】マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich interview (1999)

マルタ・アルゲリッチ – プロコフィエフ – ピアノ協奏曲第3番 – プレヴィン

Martha Argerich – Prokofiev – Piano Concerto No 3 – Previn

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