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偉大な指揮者「フルトヴェングラー」の名演・名盤

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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
wikipedia画像より

グスタフ・ハインリッヒ・エルンスト・マルティン・ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886年1月25日~1954年11月30日)はドイツの指揮者であり、作曲家としても名を残しています。

特に交響曲やオペラの指揮者として、20世紀で最も評価を得た一人です。

現在においてもその評価は高く、史上最も優れた指揮者と考えるクラシック愛好家や評論家も多くいます。

指揮者を始めたのは自分の作曲した作品を演奏するためでしたが、作曲家として評価を得ることは難しく、経済的な事情からも評価を得ていた指揮者に専念するようになりました。

1922年から1945年まで常任指揮者として、および1952年から1954年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者として務めました。
また、ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者(1922-26年)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など他の主要オーケストラの客演指揮者でもありました。

ナチスの時代において反ユダヤ主義を公然と示していたにも関わらず、その才能がドイツ芸術の象徴として評価されていることからも、ナチスにとってもフルトヴェングラーの才能は特別であったことが推察されます。政治的に利用されたという背景も考慮すべきものですが、それほど対外的にも大きな影響力がある人物だったのです。

フルトヴェングラーの指揮者としての才能は凄まじく、その解釈とパフォーマンスは後世の多くの指揮者たちに多大なる影響を与えました。

作曲家としての一面があるためか、フルトヴェングラーは指揮をする曲の中に自身の感覚的な再構築を行うかのような大胆なパフォーマンスを行いました。
従来からのクラシック演奏の概念を覆すかのような大胆なテンポ変化や心を鷲掴みにする強烈な曲調の表情付けは唯一無二とされ、演奏会場の聴衆を飲み込む凄まじい力を持っていました。

ただ、その解釈・パフォーマンスには常に一定の反対派はおり、その評価に疑問符を持つ人達もいます。

フルトヴェングラーと同時代に「楽譜至上主義」とも言われている「トスカニーニ」がおり、その対極的なスタイルで人気を二分しているということからも、従来スタイルのクラシックを求める人達も多かったのでしょう。

フルトヴェングラーの残した録音の多くは、同じレパートリーについて現代の録音とは比較にならないほど表現豊かで、現在でもその素晴らしい演奏(録音)を聴くために多くの愛好家達が様々な音源を探し求めています。

しかし、当のフルトヴェングラーは、録音には否定的だったと言います。
同じ曲であっても演奏は常に同じではなく、楽器・構成・演奏家やその場・時代の中において、変化・変容するという、音楽は「生きているもの」のようでなければならないという考えが根底にあり、その場所・その演奏でしか表現・感じることができないものがあると考えていたのかもしれません。

現在では様々な音楽ジャンルがありますが、中にはライブパフォーマンスを重視するアーティストも多く、会場と一体になって原曲以上の良さを引き出し、聴衆の心を動かすという点ではフルトヴェングラーのパフォーマンスと一部重なるところもあるのではと感じています。

当時のクラシックの概念を覆した圧巻のパフォーマンス、その信念と哲学は長い時間を経ても多くの人達の心に響いています。
フルトヴェングラーの演奏の素晴らしさは今後も多くの人達に愛され、語り継がれていくことでしょう。

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フルトヴェングラーについての動画

オペラ歌手の車田和寿(くるまだ かづひさ)さんという方がおります。

キール歌劇場でオペラ歌手としてプロデビュー後、その後ヒルデスハイム歌劇場、ハンブルク州立劇場OperaStabile、ヴェルニゲローデ音楽祭、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン)、ザクセン国立劇場(ラーデボイル)、フライベルク劇場、レーゲンスブルク歌劇場などでソリストとして数多くのオペラに出演された非常に才能ある方で、現在は主にYouTubeやSNSなどから音楽関連情報の発信を行っています。

世界で通用する人材の育成を軸にした声楽レッスンも行っています。

YouTube内での解説には一つ一つ非常に説得力があり、理路整然としていて大変分かりやすい形で解説されています。
タレントで元塾講師の林先生を更に穏やかにしたような雰囲気があり、クラシックに対しての造形が深く、非常に優秀な方であることが見て取れます。

クラシック上級の方の中には解釈の相違がある可能性もありますが、非常に勉強になる動画だと思います。是非一度見てみて下さい。

【演奏家紹介⑤】偉大な指揮者フルトヴェングラー!歴代最高の指揮者との呼び声が最も高いフルトヴェングラー!その音楽の魅力や名盤を紹介します!ベートーヴェン第9他
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フルトヴェングラーの名演動画

フルトヴェングラーの名演奏の動画をいくつかご紹介致します。
もちろんまだまだ名演はありますが、管理人の独断と偏見によりセレクトしていますので予めご了承下さい。

ベートーヴェン 交響曲第九番「合唱」 バイロイト祝祭劇場 1951

1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場
指揮:フルトヴェングラー
演奏:バイロイト祝祭管弦楽団

この曲の冒頭は、とてもパワフルで情熱的なオーケストラの音色で始まります。
その後、テンポがゆっくりとしたメロディアスな音楽になり、ミサのようなセクションと楽しいテンポのダンスのような曲が続きます。
最後に華やかなフィナーレが続きます。全体的に、バイロイトの第九は非常に強いメロディーと活気のある音楽が特徴です。

BEETHOVEN – Symphony No 9 'Choral' – Wilhelm Furtwangler (1951) HD

ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」ウラニアのエロイカ

1944年12月19日 ウィーン・ムジークフェラインザール
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」はベートーヴェンの最高傑作の一つで、1804年に書かれました。初期の交響曲の傑作とされ、今でもベートーヴェンの最も有名な交響曲の一つでもあります。

1810年にウィーンで初演されて以来、多くの指揮者がこの曲を指揮しています。最も有名な一つは、フルトヴェングラーが1944年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と指揮したウラニアの英雄とよばれた演奏で、この曲を徹底的にリハーサルし、オーケストラを限界まで追い詰め、ウラニアの英雄の演奏は熱狂的な喝采を浴びました。

「英雄」はベートーヴェンの交響曲の中でも最も有名な曲の一つとして、多くの指揮者によって演奏され続けています。

ベートーベン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」(ウラニアのエロイカ:Beethoven:Symphony No.3 in E♭, Op.55 "Eroica")

シューマン 交響曲第4番

1953年5月14日
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

この交響曲第4番は、ドイツの古典派作曲家ロベルト・シューマンによって作曲された交響曲でで、フルトヴェングラーは1953年5月14日に、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してベルリン・イエス・キリスト教会で演奏を行いました。

この作品は、崇高で神聖な空気を醸し出している不滅の名演です。
ツィームリヒ、ロマンツェ、スケルツォ、最終楽章からなる4楽章で構成されており、各楽章は特徴的な楽器編成や様々な技巧的な演奏技術によって持続的な“正義”を表現しており、最後のフィナーレでは深い芸術的なメッセージを伝えています。

シューマン:交響曲 第4番 ニ短調 作品120 フルトヴェングラー 1953

リスト: 交響詩「前奏曲」(レ・プレリュード) 1954

1954年3月3日 ウィーン、ムジークフェラインザール
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

交響詩「前奏曲」は、1848年に作曲されたリストの交響曲です。
この作品は、「緩(人生のはじまり─愛)・急(嵐)・緩(田園)・急(戦い)」と続く4つの独立した楽章に分かれています。

1954年の演奏はフルトヴェングラーが指揮したパフォーマンスとして有名で、BBCでライヴ放送されています。
作曲者リストは、芸術的な抒情性を追及していることで知られていますが、この作品では現代の交響曲となるような新しい発想を、その前奏曲から示しています。

非常にエモーショナルな歌曲やポピュラーな歌曲を取り入れたオーケストラ的な形式を取り入れており、緊張感あふれるオープニングから熱狂的なフィナーレまで、非常にダイナミックな構成をしています。

リスト Liszt: 交響詩「前奏曲」Les Préludes (レ・プレリュード)/フルトヴェングラー Furtwängler ウィーン・フィル 1954/レコード/高音質

ベートーヴェン 交響曲第7番 ベルリン・ライヴ 1943

1943年
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

フルトヴェングラーが指揮したベルリン・ライヴのベートーヴェンの交響曲第7番は、1943年10月31日〜11月3日に演奏されました。

この演奏はフルトヴェングラーがナチス・ドイツ政権によって指揮者として選ばれたコンサートとして有名ですが、当時、ナチス・ドイツが支配しており、フルトヴェングラーがナチスの好みを反映した指揮をしなければならなかった状況下で行われました。

フルトヴェングラーは、第7番を「叙情的な穏やかさ」で演奏しました。この演奏の中でもっとも印象的な部分は、演奏者全員が最後に合奏して強烈な展開を作り出すところでしょう。

当時において最高傑作として称賛された本演奏を指揮し、その演奏は、力強く激しい演奏であり、楽曲本来の感情を強く表現しています。

Beethoven – Symphony n°7 – Berlin / Furtwängler 1943

シューベルト 交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレート」 1942

1942年
指揮:フルトヴェングラー指揮
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

この作品は、シューベルトの最後にして最大の交響曲として知られており、いくつかのエピソードがあるのが特徴です。

例えば、最後の4楽章の第2主題では、ベートーヴェンの交響曲第9番から「歓喜の歌」が引用されています。また、最終楽章ではバッハのクリスマス・オラトリオが引用されています。

シューベルトの交響曲第9番は、ナチス政権下の1942年、ベルリンでフルトヴェングラーが指揮を務めましたが、この演奏には政治的な背景がありました。
当時、ナチスが宣言した「ジュネーブ憲章」に基づいて、プロパガンダ的な音楽が演奏されるよう強制されていましたが、フルトヴェングラーはこの演奏を通じてナチスの支配を反抗し、シューベルトの作品を復活させるために努力しました。

この演奏は、すべての観客に強い印象を残し、政治的な意味を持つシューベルトの作品を演奏した最初の人物としてフルトヴェングラーを記憶に残しています。

【RRG録音】Furtwängler & BPO – Schubert: Symphony No.9 in C major, D.944 "The Great" (1942.12.6-8)

ブラームス 交響曲第1番ハ短調作品68 1952

1952年2月10日
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1952年2月10日、フルトヴェングラーがベルリンフィルハーモニー管弦楽団とともにブラームスの交響曲第1番を指揮しました。
その時の感情的で叙情的な音楽が、ブラームス当時の作風を表現しています。
この作品はブラームスの作品の中で最も人気があり、完成度の高いものの一つとして認識されています。
情感的な緩急、スケールの大きな変奏といったブラームスの技法が随所に見られるため、フルトヴェングラーの指揮者としての力を存分に発揮した演奏として、多くの人々を魅了しています。
この演奏は、当時のクラシック音楽界の中でも特に有名な演奏となり、今日もその豊かな表現を評価されています。

この演奏では、激しい観客の反応を受けて演奏後半には長い喝采が起こったといい、フルトヴェングラーは演奏が終わった後に「今夜は本当に特別な夜だった」と言っていたということです。

[HQ sound] Furtwängler & BPO – Brahms: Symphony No.1 in C minor Op.68 (1952.2.10)

ベートーヴェン「コリオラン」序曲 1943

1943年
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェンの「コリオラン」序曲は、1807年に作曲された管弦楽序曲で、2楽章のみで構成されています。
1943年にプルトヴェングラーが指揮し、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したことで有名になりましたが、第二次世界大戦によりおこなわれた政治的なステートメントとして、戦争への拒否、自然への愛、道徳的行動へのメッセージを表現していると考えられています。

このコンサートの録音は1943年7月にアルバムとして発売されました。 このアルバムには「コリオラン」序曲の他にベートーヴェンの交響曲第7番が収録されていますが、「コリオラン」序曲は非常にスピード感のある曲で、フルトヴェングラーの指揮により力強い演奏が披露されたことで多くの話題を呼びました。

Beethoven: Coriolan Overture, Furtwängler & BPO (1943) ベートーヴェン 序曲「コリオラン」フルトヴェングラー

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 ルツェルン 1954

1954年
指揮:フルトヴェングラー
演奏:ルツェルン音楽祭合唱団  フィルハーモニア管弦楽団

ルツェルンでのベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」は、1954年7月14日に行われたフルトヴェングラー指揮のバイロイト祝祭管弦楽団による演奏です。
この作品は最後の部分に、聖歌隊による「賛美歌」を使用しており、フルトヴェングラーは、最後の部分を合唱曲として演奏することによって、演奏者と聴衆を一つにしようとしたと言われています。

この作品は4つの交響楽曲からなり、最後の楽章にはカンタータ「オデュッセウスの帰還」のテキストを用いた合唱が組み込まれています。

第4楽章である「合唱」では「Ode an die Freude」(歓喜によせて)をテーマとしており、楽器と合唱団、そして女声ソロを含む大規模な編成を用いています。

この合唱楽章は、楽譜を見ると「まるで宗教的な曲」と思われるほど神秘的な世界観を表現しています。また、そのサウンドは最後の楽章を通して悲しくも決して絶望的なものではない、前向きなメッセージを伝えています。

[HQ sound] Furtwängler at Lucerne – Beethoven: Symphony No.9 in D minor, Op.125 (1954.8.22)

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