「クラシックCDは売れない」...

これはクラシック音楽に関心のある人、あるいは家に大量のCDコレクションを持つ人が、ネットで一度は検索したことのある言葉かもしれません。
確かに、CDやDVDといった物理メディアの需要は過去に比べて大幅に減少しました。
その背景には、音楽の聴き方そのものの変化があります。

 

デジタル時代の到来とCD離れ

かつて音楽を聴くには、CDやレコードを購入し、再生機器で聴くのが一般的でした。
しかし2020年代の現在では、SpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービス、YouTube、さらには無料のクラシック専門チャンネルまで、あらゆる音楽がインターネット上で“聴き放題”になっています。

 

このような状況において、多くの人が「わざわざお金を払ってCDを買う意味があるのか?」と考えるのも無理はありません。
実際、J-POPやロックの分野では、若年層を中心にCD購入率著しく低下しており、同様の傾向はクラシックの分野にも波及しています。

 

しかし、それでも価値があるクラシックCD

ここで見落としてはならないのが、「すべてのCDが売れないわけではない」という事実です。
特にクラシック音楽の世界では、一般流通していない希少盤や、すでに廃盤となった名盤、高音質で録音されたハイレゾCD、SACD(スーパーオーディオCD)、Esoteric盤、海外限定盤などは、現在も根強い需要があります。

 

さらにクラシックファンの中には、作曲家や演奏家ごとに体系的にコレクションを揃える人も多く、帯付き・初回限定盤・未開封といった状態の良いCDであれば、現在でも価格ある価格で取引されるケースも珍しくありません。

 

「聴く」から「所有する」価値へ

サブスクで音楽を“聴く”ことが容易になった今だからこそ、“所有する”ことの価値が見直されています。
特にクラシック音楽の愛好家にとって、特定の指揮者やオーケストラの演奏は、それ自体が芸術作品として記録された「記念碑」であり、物理メディアという「形」が存在することに意味があるのです。

 

また、ブックレット(解説書)やライナーノーツの存在も大きな魅力です。
クラシックCDには、演奏背景、楽曲分析、指揮者のコメントなど、聴く以上に深い知識と感動を与えてくれる要素が詰まっています。

クラシックCDが「売れない」と言われる背景

それでも「クラシックCDは売れない」と言われる理由には、いくつかの現実的な背景があります。

 

・一般的なCD買取ショップでは買取価格がほとんどつかない
・メジャー盤や流通数の多いCDは市場にあふれている
・再生環境(CDプレイヤー等)の所持者が減っている
・若年層のクラシック離れによる需要の低下

 

これらの要因により、家庭に眠るクラシックCDの大半は「値が付かない」と思われがちですが、これは“適切な業者に見てもらっていない”ことが大きな要因です。

 

専門店では今も高値がつく

たとえば、クラシックに精通した査定士が在籍する店舗では、演奏家・盤のレアリティ・状態などを的確に判断し、相応の価格を提示してくれます。

 

また、クラシックの中でも特に人気のあるジャンル(バロック、ピアノソロ、オペラ全集など)や、有名レーベル(グラモフォン、PHILIPS、EMIなど)の初期盤は、コレクターや愛好家の間で高値が付くことがあります。

結論:「クラシックCDは売れない」は半分正解、半分誤解

現代の音楽環境において、クラシックCDの需要が減っているのは確かです。
しかしそれは「すべてのクラシックCDが無価値になった」ということではありません。むしろ、音楽の本質的な価値を見つめ直すこの時代だからこそ、クラシックCDは新たな“文化資産”として再評価されるべきです。

 

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