管弦楽曲

代表的なクラシック音楽のひとつ「管弦楽曲」。

管弦楽曲とは、指揮者のもと弦楽器や管楽器、打楽器を演奏する音楽のことであり、馴染みのある言葉で表現すると「オーケストラ」となります。

 

管弦楽曲の特徴

 

管弦楽曲とは、

 

管弦楽曲は、楽器のみで演奏する音楽「器楽曲」のうち、指揮者のもと弦楽器が奏でるメロディーを主体に管楽器や打楽器の音色を加えて演奏される楽曲のことです。

 

管弦楽曲は、

・交響曲
・協奏曲
・交響詩
・序曲
・組曲

などが主な分野となっています。

 

管弦楽曲の演奏は、専用の音楽ホールの舞台で演奏するのが基本ですが、オペラやクラシックバレエ、演劇などの伴奏として管弦楽曲が用いられることもあります。

そのときは、バイプレーヤーとして舞台より一段下がったスペースで演奏することもあります。

 

管弦楽曲は、4つの楽章から成り立っている管弦楽のための大規模な楽曲「交響曲」とは違い、ルールや規則に縛られることなく自由なかたちで音楽を楽しむことができるため、クラシック音楽のなかでも比較的親しみやすい音楽となっています。

 

代表的な管弦楽曲

 

チャイコフスキー 大序曲「1812年」

 

大序曲「1812年」は、ロシアの作曲家 チャイコフスキーが1880年に作曲した演奏会用序曲です。
1812年といえば、フランス皇帝ナポレオン1世による大陸封鎖の命令に従わなかったロシアに対して60万あまりの軍隊を率いて行ったモスクワ遠征が行われた年であり、そのときの情景や様子を音楽というかたちで鮮明に描写しています。

そのため、大序曲「1812年」にはフランスの国歌、ラ・マルセイエーズの主題が登場し、クライマックスのシーンでは教会の鐘の音や大砲の音が音楽ホールに響き渡ります。

 

J.S.バッハ 管弦楽組曲第3番より「G線上のアリア」

 

管弦楽曲のなかでも、不動の人気を誇るG線上のアリアは、ドイツの作曲家 J.S.バッハによる「管弦楽組曲第3番 ニ長調 (Overture No.3 BWV.1068)」の第2楽章で演奏されるアリアのことです。

この曲は、もともとニ長調だったのですが、19世紀後半を代表する有名なドイツ人ヴァイオリニスト アウグスト・ヴィルヘルミによって、ニ長調からハ長調へと移調され、ヴァイオリンのG線だけで弾けるようになりました。

いまでは映画やゲーム、アニメなど様々なシーンで使用されるようになり、世界中の人々から愛され親しまれています。

 

管弦楽曲の魅力

 

映画やドラマなどに起用されたり、スマートフォンや携帯電話の着信音としてプリセットされていたり、電話の保留音として利用されたりと、さまざまなシーンでよく耳にするクラシック音楽。

じつは、これらのクラシック音楽の多くが、管弦楽曲であることを知りません。

管弦楽曲は、とてもクラシック音楽のなかでも比較的親しみやすい音楽ですので、この機会に管弦楽曲に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 

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